牡蠣の直売で大量に生牡蠣を購入したり知人からいただいたりした場合、牡蠣を腐らすのはもったいない!生牡蠣は、殻付きでもむき身でも冷凍保存できます。新鮮なうちに、余りそうな分は冷凍してしまいましょう。
それでは、解凍後も美味しくいただける安全な生牡蠣の保存方法をご紹介します。
生牡蠣の消費期限は5日間
生牡蠣の保存期間は、最長でも水揚げされてから5日間と定められています。保存状況によっては、牡蠣の傷みがさらに早まることも。魚介類、特に貝類は注意したいところです。
生牡蠣(殻付き)の冷蔵保存方法
殻付き生牡蠣を保存する方法です。
1.3%濃度の塩水をつくる(粗塩がおすすめ)
2.生牡蠣を1の塩水にくぐらせる
3.塩水で湿らせた新聞紙やキッチンペーパーなどで牡蠣をくるむ
※このとき、牡蠣の膨らんだ方を下にしてください
4.3をラップでさらにくるみ冷蔵庫で保存
生牡蠣(殻付き)【冷蔵保存】の消費期限
上記の方法で冷蔵保存した場合の消費期限はおよそ1週間。夏場の岩牡蠣でもこの方法で保存し、1週間ほど保存できます。時間の経過とともに風味は落ちていくので、早めに食べることをおすすめします。
生牡蠣(殻付き)の冷凍保存方法
殻付き生牡蠣を冷凍保存する方法です。
1.牡蠣を殻ごと流水できれいに水洗いする
2.キッチンペーパーなどで水気を拭き取る
3.チャック付保存袋(ジップロック等)に入れて冷凍庫で保存
(袋へ入れるとき、牡蠣が重ならないように並べると使用時に取り出しやすいです)
生牡蠣(殻付き)【冷凍保存】の消費期限
生がきを冷凍保存した場合の消費期限は、1ヶ月くらいが目安です。牡蠣は冷凍することでも風味が落ちるので、早めに調理することをおすすめします。
殻付き牡蠣の解凍方法
1.殻を流水で洗いお皿に乗せる
(殻の膨らんでる方を下にするのがポイント)
2.ラップをせずに電子レンジで加熱する
3.牡蠣の殻が開けば完成
電子レンジでの加熱時間は、3個(電子レンジ500wの場合)で約3分が目安。まだ火が通っていなければ20秒ずつ延長して確実に加熱してください。
レンジのワット数の違いや牡蠣の大きさなどによって加熱時間は変わるので、しっかりと火が通っている事を必ず確認してから召し上がってください。
生牡蠣(むき身)の冷蔵保存の方法
買ってきた袋のまま冷蔵保存をするのが理想ですが、1袋全部を使い切れずに余る場合。その場合は、下記のように保存してください。
1.袋に入っている塩水をタッパやチャック付袋保存袋(ジップロック等)に移す
2.余った牡蠣を入れ、塩水がこぼれないようにしっかりとフタやチャックをし、冷蔵庫に入れて保存する
生牡蠣(むき身)【冷蔵保存】の消費期限
袋に記載されている期限まで保存できますが、一度空気に触れているのでなるべく早めに食べましょう。
生牡蠣(むき身)の冷凍保存方法
●未開封の袋のむき身の場合
袋を開けていない状態なら、冷凍保存する場合は手間なし簡単!
1.塩水が入った袋のまま、まるごと冷凍保存するだけ
とても簡単です。
●開封済みのむき身の場合
袋を開封している場合は、牡蠣を美味しく保存するため少し手間をかけましょう。
1.牡蠣を流水で洗う
2.1粒ずつラップにくるむ
3.2をチャック付きの袋へ入れて冷凍保存する
むき身の牡蠣の冷凍保存をする場合の手間を省きたい場合、下の動画のような方法もありますので、ぜひ参考にしてください。
生牡蠣(むき身)【冷凍保存】の消費期限
殻付きの牡蠣と同様、むき身を冷凍保存した場合でも1ヶ月ほど保存することができます。しかし、時間の経過や冷凍することによって牡蠣の風味が落ちるので、早めに使いきりましょう。
牡蠣のむき身の解凍方法
袋のまま冷凍保存している場合は、袋ごとぬるま湯につけます。牡蠣の身がほぐれてきたらザルに移し、流水で洗いう。最後に、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
牡蠣を一粒ずつくるんで冷凍保存していた場合は、お皿にチャック付き袋ごとのせて冷蔵庫に移しておき冷蔵庫内解凍するか、流水解凍してください。
牡蠣を1粒ずつ冷凍するのが手間な場合は、こちらの動画を参考に冷凍すると、解凍するときもとても簡単です。
冷凍保存した牡蠣を食べるときの注意点
どれだけ新鮮な牡蠣であっても、一度冷凍した牡蠣を食べる場合は必ず加熱調理をしてください。自然解凍や流水解凍、冷蔵庫内での解凍をおこなって生で食べるようなことはしないでください。食中毒の原因となります。
加熱調理をするとき、5分間以上は火を通すことが理想。なぜなら、中心温度が85℃以上で5分間加熱されることよって、ほとんどのウィルスは死滅するからです。
魚介類、特に二枚貝に潜んでいる食中毒を避けるためには、しっかりと牡蠣のなかまで火を通すことが大切です。冷凍することで細菌やウイルスが死滅することはないので、注意が必要。
正しい冷凍方法や解凍方法、しっかりとした加熱調理をおこなえば、「牡蠣にあたる」リスクを回避することが可能です。牡蠣を加熱調理していただくレシピはたくさんあります。正しい調理で牡蠣を楽しみましょう!